ビジュアルノベルスタイルでのカンフーアドベンチャー
南風のプリンセス・シューヤンを主人公にしたシューヤン・サーガ™は、ビジュアルノベルのストーリーテリングとアクション満載のクリックベースの戦闘を融合させた冒険ゲームです。この有料プレイゲームは、カジュアルに武術ゲームを楽しみたいプレイヤーによって作成されたもので、ロフティスカイエンターテイメントが制作しています。
シューヤン・サーガ™は、主に2つの要素に分かれています。ビジュアルノベルスタイルのストーリーテリングと、接近戦の1対1の戦闘シーンです。グラフィックは上手く描かれていますが、キャラクターの顔の特徴など、スタイル的にはやや一貫性がありません。しかし、対話や全体的な文章は深みに欠けているように思えます。コントロールも最初は理解しにくく、時々不安定に感じることもあります。
素晴らしいプレミス、平凡な実行
邪悪なガンバタールによる南風への攻撃の後、勇敢で反抗的なシューヤン姫は彼を探し出し、彼を倒すための旅に出ることを決意します。Shuyan Saga™は他のビジュアルノベルと同様に、プレイヤーが物語に影響を与える選択をしなければならないイベントを使用しています。しかし、このゲームのプロットはすでに予め決まっており、どれだけの選択をしても結果は変わりません。
グラフィックスに関しては、1,400以上の美しく手描きされたパネルが付属しています。ゲームのコミックパートはうまく実行されており、プレイヤーは完全にスキップすることができないゆっくりとしたダイアログがあります。シューヤンのセリフはクリスティン・クルックの声で演じられ、物語により一層の没入感を与えています。一方、3Dの戦闘パートは実行が雑で、移動時にはかさばって不格好に見えます。
同時に、全体的なストーリーはあまり深く掘り下げられていません。戦士になる途中の姫の潜在的に苦難に満ちた物語は、典型的な善悪対立の物語に縮小されています。プレイヤーが選択をするとシーンにわずかな変化が加えられますが、プロットには大きな影響を与えません。また、脇役のキャラクターも完全に描かれていませんし、主人公自身も極端なキャラクター成長を経験しません。
自分で確認してください
Shuyan Saga™は有望なプレミスを持っていますが、実行面では期待を裏切ります。美術は素晴らしいですが、対話や文章は磨かれる必要があります。さらに、キャラクターの成長の可能性はまだ引き出されていません。また、コントロールも難しく、特に忍耐力がないプレイヤーや時間を潰すためのカジュアルなゲームを求めるプレイヤーには向いていません。
